第2回 沖縄と平和運動

地上戦の悲劇と今も続く基地問題学び

「積極的平和」つくるため共に行動を

ひめゆりの悲劇に衝撃

 沖縄における平和行動「ピースすてーじ」は、1993年に、それまでの「5.15平和行進」から、連合の平和集会と連動した「新たな平和運動」としてスタートしました。
 沖縄の平和行動の意義は、地上戦の悲劇に触れ平和の尊さを学ぶこと、そして今も沖縄の人たちを苦しめている基地問題について考えることにあります。

 過去の平和学習の際に訪れた「ひめゆり平和祈念資料館」には、先の大戦で亡くなられた学徒隊一人ひとりの遺影と亡くなられた経緯などが展示されていました。まだ未来ある若い女生徒たちが砲撃や自死で命を失っていった状況が生々しく残されており、あまりの衝撃にその場から動けなくなったことを思い出します。

 世界を見渡せば、一部の身勝手な人間によって引き起こされた戦争に子供たちが巻き込まれるという理不尽さは、過去のものではないのです。

日本は「平和」か

 沖縄の悲劇は戦後も続いています。1972年の返還まで30年弱の間、アメリカの統治下にあり、基地建設のために住民の土地が強制収用されています。また返還後も日本の国土面積の約0.6%しかない沖縄に、米軍専用施設の約70%が存在しています。
 ノルウェーの政治学者ガルトゥングは、単に戦争がない状態を「消極的平和」、それに対し人権が守られ、安全な暮らしや幸せが保障されている状態を「積極的平和」と定義しています。
 沖縄の現状を見ると、県民が示した民意に反し環境破壊にもつながる辺野古基地の建設が続けられていることや、米軍基地が存在することによる事故や事件等、県民の平和・人権が守られているとは言い難い状況です。
 自然破壊が起こっていたり、市民の安全が脅かされたりしている日本は、本当に平和だと言えるでしょうか。
 「積極的平和」をつくるために、沖縄の今を知り、私たちは何をすべきかを一緒に考え行動していきましょう。

中央執行委員・山本雄介交渉政策担当